何のけなしに行った地元の産婦人科の子宮がん検診でのできごと。
「なんでこんな大きくなるまでほうっておいたの?
うちに来てからもう3年も来てないじゃない!どこかで検診を受けていたの?」
「それだったら、そっちの病院へ行ってみてもらってよ。
1年でどれだけ大きくなったかわからないから!」
「それか、紹介状書くから大きな病院で検査してもらって。これは手術の大きさだよ!」
「子宮がん検診もそっちでやってもらって!」
まるで、ドクターハラスメント?と思うくらいの勢いでした。
「そんなこと言ったって、私にも都合があります。」
って言いたかったけど、言えなかった…
毎年検査は受けていたけど、たまたま他の病院で受けていただけで
こんな言われ方をすると思ってもみませんでした。
しかも、人生大一番の手術だというのにこの言いぐさ…
「ドクターは人の痛み(気持ち)が一番わかる人でなければならないのではないか」
と思いながら、肩を落として帰りました。
それまで自覚症状はまったくありませんでした。
卵巣にのう胞があるのは、数年前からわかっていましたが悪性ではないということと
4センチということもあって経過観察という診断を受けていました。
この時期私は「手首の痛み」にも悩まされており、
災害ボランティアをドタキャンしたということもあり、
まさにこの宣告は、「泣きっ面に蜂」という感じでした。
翌々日の月曜日、9月5日、すぐに紹介状を持って大きな病院へ行きました。
超音波検査では、大きさは6センチ。
「手術の基準ですね。右卵巣嚢腫です。」
「予定を入れましょう。今いっぱいで、最低でも3ヶ月先です。あ、いやもう3月まで埋まってる。」
という訳で、私の手術は半年後の3月27日に決まりました。
年明けまでは1回診察のほか、MRI検査と手術のための呼吸器、肺のレントゲン、
血液検査にいくだけで、ほかにはありませんでした。
年明けの診察に行き、「右卵巣右卵管の全摘出」をすることにしました。
全摘の理由は、「3割の確率で再発の可能性があること」です。
幸い左卵巣・卵管は残っているので、
女性ホルモンのバランスについては術後
徐々に戻っていくようです。
自覚症状が何も無いので、特に薬もありませんでしたが、
1月に再度診察に行った時から、手術にむけての治療が始まりました。
それは、「貧血を治すこと」と「女性ホルモンの分泌を抑える薬をすること」
貧血があると手術ができません。
検査時の私の貧血の値は9.7。
地元の病院で、毎日鉄分の注射(1回に60ミリリットル)を打ち、
基準値の13.0まで続けました。
私の場合は、23回。
ほぼ毎日通いました。
女性ホルモンの分泌を抑える薬は、1月29日から毎日始まりました。
「副作用で、不正出血やのぼせ、更年期障害の症状が起きるかもしれない。
いや、あなたの年齢ならば確実に起きます。」
と言われました。
でも、結果的には今日に至るまで、何も起こりませんでした。
これがその薬の写真です。

2週間で1本でした。
もうすぐ4本目が終わります。
入院書類もいっぱいでして…

そして昨日、最後の通院になる麻酔科医の診察がありました。
私の場合、麻酔が効きにくく、覚めにくいかもしれないとのこと。
麻酔の副作用についても、術後2日くらいで麻酔が抜ければ良くなるが
それまでは辛抱しなきゃならないかもしれない事も聞きました。
クライアントさんの「限度額適用認定証」を発行することはあっても、
まさか自分「限度額適用認定証」を発行することになるとは思っていませんでした。

はい、これも仕事柄必要なことはすぐに分かりました。
これがないと、自己負担が増えてしまいますからね!
医療保険(民間の生命保険)からも入院給付金・手術給付金がもらえるのでその書類を手配しました。

私は2社。
損保ジャパンは女性特定疾病は2倍の入院給付金になるので、助かりました。
手術給付金も入院給付金の日額の20倍出るので、それも助かります。
県民共済も入院1日につき4,500円(掛け金2,000円/月額)です。
いろいろ入っておいてよかったと思いました。
ipodに高校時代を中心に好きだった洋楽を詰め込んで、
入院中の自分を励ますために持っていくことにしました。

こういうときは、福山さんは封印です。
ipodと本とパソコンは必須アイテムです。

本もいっぱい持ち込む予定です。

本田健さんの
「読むだけで心がラクになる22の言葉」
は、入院前に読んだ方がいいと言われて、昨晩~今朝にかけて読んでみました。
泣きながら一気に読んでしまいました。
今の私にぴったりでした。
きっと、今人生に不安を抱えている人が読んだら、
心がラクになると思います。
私もこのおかげでずいぶん気持ちが楽になって、
こうして自分自身の状況を受け入れることができるようになりました。
なんども手術をしている人は「なんだ、このくらいで大げさだ」
と思うかもしれません。
でも、やったことがないことを体験するのに、不安なことは否めません。
同じ疾病でもほかの方の経験もあてにならない、
「自分だけに起こること」だってあるでしょう。
どんなことでも、初めてのことは不安だらけなのです。
意気地なしで小心者な私は、すっかり食欲を失い、この間4キロ体重が落ちました。
今なら念願のビキニが着れそうです(笑)
冗談はさておき…。
私は1人の女性社労士・女性経営者として、
誰もがこういうことが起きる可能性があることをお伝えしたいと思いました。
(女性疾病は今や2人に1人、起きる病気だそうです。)
そして、社労士である私が、
身を持って「入院するための準備」「お金・給付金の手続き」
を実体験を通じてお伝えすることによって
少しでも女性が今後仕事を持って生きていくうえで必要なこと、
参考になることを皆さんにお伝えしたいと思っています。
おこがましいけれど
これが、私の「1人の女性社労士」としての使命だと思いました。
仕事のことは半年かけて引き継ぎをしてきました。
おかげで、スタッフは給与計算がサクサク出来るようになりました。
ほかのことも沢山できるようになりました。
ほかのバックアップ体制、お客様への通知などすべてこの日のためにやってきました。
これが「一人事務所の怖さ」だと思います。
でも、仕事は多くの方のご協力があって、なんとか乗り越えられそうです。
さて、入院の経過はまた後日お伝えするとして、
まずは1週間、しっかり元気なカラダを取り戻せるよう全力を尽くします。
半年待ったんだ…
半年はどこかなんか生きた心地がしなかった…
いつもどこかで、このことが気になっていた…
やっと抜け出せる!
私の人生には、数々のハードルが与えられます。
これを乗り越えたら、また次はどんなハードルが訪れるんだろう?(笑)
こんな考え方ができるのは、上記の本田健さんの本を読んだからです。
ぜひ、お手にとってみてくださいね!
編集後記は、自分らしく…
やっとさいたまシティマラソンの写真を
オールスポーツさんからいただきました。

これも手術が決まっていたけど、
どうしてもやりたかったことなので、
走ると足裏で赤血球を壊す(貧血になる)ことはわかっていたのですが、強行突破しました(笑)
先生は「ま、好きなことをやりなさい」と言ってくれましたし(笑)
他の写真は、下記のリンクからならどなたでも見れるようです。
宜しければご覧下さ~い(笑)
プロのカメラマンてすごい上手!と思いました!
さいたまシティマラソンアルバム@オールスポーツ
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、元気に戻ってくる日まで!ちょっとお休みします。
またお会いしましょう☆
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