この3連休、本来の目的は祖父の法事でしたが、
被災地宮古に行ってまいりました。
今日は写真でなるべくお伝えしたいのと、
被災者本人からの子供服送付の御礼メッセージを預かってきましたので、
彼女達の現状をお伝えしたいと思います。
私は報道関係者でも何でもありません。
親族、友人が宮古にいるだけなので、プロのようなコメントもできません。
報道されないことを、被災者本人から聞いた話をお伝えできるのみになりますが、
少しでも被災地、被災者の今に関心を持っていただければ幸いです。
では、まず…
これは、叔父の家の山から撮影した景色です。

山間部は、被害はありませんでした。
空気も美味しい、カラット晴れた、癒される風景でした。
そこから20キロ離れた沿岸部に行くまでは、
まるで何事もないいつもの日常でした。
ただ、叔父の家の近くのセンターには、支援物資のおかれている場所がありました。





このような感じで必要な分を必要なだけ、取りに来る場所が設けられています。
これだけでも普段ないこの景色に、鳥肌が立ちました。
法事が終わると、普段と同じように叔父の家でバーベキューが始まります。

これは、毎年訪れる従妹の友人です。

このうち3人は、家がありません。
被災して、家を失いました。
なかでも、梨絵さんという親友は、この件で毎日新聞に掲載されました。

梨絵さんに協力してくれた回りの皆さんのために、
梨絵さんの現状を1枚の紙に書いて、配布していたのがきっかけでした。

ここにあるメッセージを本人了解のもと公開したいと思います。
震災翌日…夜が明け、見た光景…
何…これ…
言葉が出なかった。
家がない…
我が家はどこ??
あの工場に引っかかってる家って、我が家っぽいが…?
水が引け、工場に引っかかっていた家に近づいた。
やっぱりそうだ…うちだ…
けど、1Fは何もない…。2Fほとんどない…
赤前小学校避難所では…
近所の人たちと、足を重ね合わせて寒さをしのいだ日もありました。
今でも夢を見ているような毎日…
父と母が楽しみにし、何年も前から計画してきて、
昨年6月に完成した念願のリフォーム。
とても素敵な家でした。
それが一瞬でめちゃめちゃになりました…
両親の思いを考えたら、悔しい…悲しい…涙が出ます…
ただ、私たち家族は生かされました。
父と息子(7歳)は危機一髪だったのです。
死んでもおかしくない状況でした。
私たちは生きている。
堀内家も、一歩一歩復興していくしかありません。
前を向き、歩んでいきます!!
頑張るぞ!歯を食いしばり、笑顔で!!笑顔で!!
これが、私が7/18に撮影した梨絵さんの家です。

基礎だけがむなしく残されています。
そして梨絵さんの家の周りは…

使えなくなった球場…

隣には、解体してくださいという船の山

同じく解体可の車の山

これが梨絵さんの家の目の前にある景色です。
信じられません…
言葉が出ませんでした…
ちなみに、私が皆さんに送っていただいた服は、梨絵さんのお子さんにも渡りました。

この左側の男の子が、津波から必死に逃れた梨絵さんのお子さんです。
梨絵さんはしばらく、近くの赤前小学校という場所で避難生活をしていました。
今は避難所を出て新しい家に住んでいるそうですが、
当事務所から送ったすべての衣類を、避難所の社会福祉協議会の方へずっと持って行ってくれていました。
「皆さんが送ってくださったすべての子供服は、被災地のために役に立ちました。
本当にありがとうございました。」
と伝えてほしいとのことでした。
ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
こうして少しづつ、復興に向けて歩み続けています。
そして、私が帰る7月18日、
上の写真にいる別の被災者の友達の家が解体されるという連絡が、突然来ました。
彼女は職場に居ながら、「解体されるところを見るか、解体された後に見に行くか…」悩んでいました。
どちらも地獄…
結局、昼休みに解体されるところを見に行って、泣くことにしました。
解体可能な家には番号が振られていて、その日は突然やってくるそうです。
復興に向けて明るく振る舞う毎日に、ある日突然、奈落の底に落される報告…
そしてまたそこから這い上がって…
上がっては落され…を繰り返しています。
それでも梨絵さんの言うように、
「笑顔で生きていこう」とみんな頑張っていました。
被災地シリーズは、あと1回 別の日にお伝えします。
そちらでは、沿岸部の宮古~山田~大槌~釜石~陸前高田~気仙沼までの現状をご報告したいと思います。
まずは入り口として、宮古市金浜地区という壊滅状態の街の風景です。

すべて家がありましたが、今や基礎しか残っていません。
しかし…限界です。
やっぱりブログではあのすさまじさは、伝えきれません。
自分で書いていても、載せている写真を見ても、
まだまだ現実を伝えてきれていません…
すみません…
昨日帰ってきたばかりで、これから自分がどうすべきなのかも、まだ模索中です。
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