私、労働基準法は社労士試験の受験勉強をした頃は一番苦手意識を持っていましたが、
今となっては、結構好きみたいです。
一番面白い☆かもです。
そして、またまた改正点の重箱の隅をつついてしまったかも(^^;)
さて、では、今日の重箱の隅は、
表題の件です☆
【時間単位年休と計画的付与は併用できるのか?】
これって、結構問題になりそうかな?と思って労働基準監督署に聞いてみました。
計画的付与とは労使協定を結んで、
各人が持っている年次有給休暇のうち5日を限度として、
日にちを決めて、会社が強制的に取得させるもの。
強制的と言っても、基本的には労使の話し合いなるもの(労使協定・労働協約)によって定まる。
労使協定で定まった日にち分は、自分で有給休暇を自由な時季に取れない。
でも、会社は労使協定で決定した日を変更できないので、
必ず有給休暇が取れるというメリットもある。
つまり、この制度があると、年次有給休暇は自然に最大5日間は消化してしまいます。
さて、今回、平成22年4月1日の労働基準法改正で
年次有給休暇のうち、最大5日間が時間単位で取れるようになります。
という記事をブログにも書きました。
・ ブログ8/5日
・ ブログ8/6日
・ ブログ8/7日
ん?
ということは?
ココからが今回の疑問点。
5日間は労使協定で、計画的付与で消化され、
5日間は労使協定で時間単位の有給休暇を取得するってことが可能なの?
では、有給が10日しかない人は、全部労使協定で定まってしまいますが…
本当にいいんでしょうか??
ということで、分析~☆分析~☆
検証①
そもそも、法律で最大5日分しか計画的付与できない理由とは、
『最低でも5日は自由に使わせなさいよ!』という意味合いだとする。(だと思う)
検証②
そもそも、最大5日分しか時間単位の有給を取得できない理由は、
『5日を越える部分について、通常の1日単位(又は半日単位)の有給休暇を取らせなさいよ!
時間単位ばっかりじゃ、リフレッシュにならないでしょ?ちゃんと1日休みを取るのも仕事のうちよ☆』
っていう意味。
つまり、有給休暇は、計画的付与(強制消化)されなかった5日間(5日以上の人もいるでしょう)は自由に使えます。
それと、最大5日間は計画的付与(強制消化)されるので、1日単位の有給を有無を言わさず消化しちゃいます。
だから、検証①と②の心配はなくなり、両者は競合しません。
つまり併用できるという結論です。
中央労働基準監督署、お墨付き(笑)
どーぞ、頂いてください(^^)
お役に立ったなー!!と思われたら、
下の『社労士』バナーに
応援の一票(愛の1クリックと言います)をお願いいたします。

いつもありがとうございます☆
皆さんの応援が、毎日のバイタリティです☆
- 関連記事
-
- 【失業率“最悪”5.7% 前年比103万人増 有効求人倍率0.42倍】 (2009/08/28)
- 【H22.4月改正労基法の実務上の使い勝手は?~代替休暇の端数は?~】 (2009/08/26)
- 【時間単位年休と計画的付与は併用できるのか?~H22.4改正労基法~】 (2009/08/25)
- 【2週間前の慶弔休暇、忌引休暇、取れる?取れない?】 (2009/08/21)
- 【育児介護休業法改正~男性育休取得1.23%どまり~民主党~イモトアヤコ~】 (2009/08/19)