今日は祭日ということで祭日は趣味のネタで行きます!
興味が無い人にはまったく意味不明な話題になりますが、
今回は、備忘録として思い切って書かせていただきました。
(久々の長文なので本当にご興味ない方はスルーしてください。)
普段、私はトレイルランニングという趣味を持っています。
山の中を走るというものなのですが、あまりこちらに書いたことはありませんが、
始めて約1年半になります。
今回は、
10月31日午後1時スタートで、
24時間後の、11月1日午後1時までに71.5キロの道のりを戻ってこなければならないという
東京のあきる野市で行われる日本山岳耐久レース(通称:ハセツネカップ)という大会に参戦してきました。

パンフレットの表紙は昨年の優勝者、そして大会記録保持者の上田瑠偉選手です。

会場へ向かう道。

スタートゲート。

ゴールゲート前。
実はこのレースの9日前に、練習中に骨盤を痛め、
その後レースの日まで1kmも走ることなくこの日を迎えてしまいました。
いい意味では疲労抜きになりましたが、
やや不安を抱えるスタートとなってしまいました。
では…参りましょう!
当日朝は、ゆっくりめのスタートでした。
<5時に朝ごはん>
おもち(8個 煮てサランラップで包み、3個は自宅で、3個は車の中で、2個は五日市中学校に到着してから食べました)
カステラ(五日市中学校体育館で3切れ完食)
固形物は、3時間前までの10時までに完食
その後は、エネルギーゼリー(ウイダーみたいなので基礎代謝分を補う程度)
<持ち物>
ハイドラパックボトル
1本は500ml(マルトデキストリン、クエン酸、プロテインを含んだ自作ジェル 1500キロカロリー)
1本は750ml(マルトデキストリン、クエン酸、プロテインを含んだ自作ジェル1500キロカロリー)
ハイドラパック1000mlに麦茶を入れて、背負う。
合計2250ml
トレイルバー 4本
ハニースティンガー 6本
一本はカフェイン入り(眠気覚まし)
MAGMA 8本
ムサシのNI(BCAA) 2本(1本は出走30分前に飲む)
塩分チャージタブレッツ 10個くらい
芍薬甘草湯 4袋
目薬(コンタクトの乾きと眠気覚まし)
貼るカイロ 2個
蒸気で温めるカイロ 3個
胃薬、ロキソニン、カリカリ梅干し(ファミマ)
SOL(ソル) ヒートシートエマージェンシーヴィヴィ
もう一つ普通のエマージェンシーシート
ポイズンリムーバー
絆創膏
消毒液
テーピング
山岳保険の会員証
健康保険証
<ウエア関連>
ファイントラック スキンメッシュ®ブラタンクトップ
スキンメッシュ®ボクサーショーツ
arcteryx ティシャツ(黄色)
ファイントラック アームカバー
NORTH FACE 6ポケットパンツ(青)
cw-x ハーフジェネレーター
CEPカーフ (Hawaiian色)
Patagonia WOMEN'S HOUDINI® JACKET(黄色)
INJINJI トレイル用5本指ソックス
バフは頭に!
ニューハレテーピング(ブルーのヒョウ柄)膝
ニューハレテーピング 腰、足首
ファイテンテーピング 腸脛靭帯
<レインウエア>
OutdoorResearch HELIUM HD JACKET(赤)
mont-bell バーサライト パンツ Women's
着替え用に、Patagoniaキャプリーン4
<ライト関係>
ヘッドライト ペツル ティカRXP(予備充電も1個持参)
ハンドライト ジェントス SG-325
腰ライト ジェントス VA-01D
予備充電としてアルカリ電池 4本
<シューズ>
スポルティバ MUTANT(ブラック×イエロー)
<ザック>
【UD/アルティメイトディレクション】
PB ADVENTURE VEST 2.0 BLUE 11L
<時計>
ガーミン fenix3j


「ハセツネ」という言葉は、2012年にはじめてご近所のダイクマの警備をしていた女性に聞きました。
その女性は、御年66歳(当時)ですが、アコンカグアや、キリマンジャロ、モンブランなどを登る登山家、ガイド。
当時、私が2012年のホノルルマラソンに向けて練習するコースの途中にいらして、よく立ち話をしていました。
シニアの重量挙げの選手でもあって、(触らせてもらいましたが)ものすごい筋肉マンの女性で、
私が走ることにとても興味があるらしく、毎日話しかけてくれて、元気をくれていました。
その女性が、山の話と私の走るを掛けあわせたんでしょうか。
あるとき
「あんた!いつかハセツネだね!ハセツネ!」
とおっしゃったんです。
マラソンのことしか知らない私は
「ハセツネってなんですか?」
と聞いたら
「ヤマの中を走るんだよ!リュック背負ってさ!70キロ位!あんたそれでなよ!いつか!」
そんな会話でした。
そのときは、まだ山岳レース?トレイルラン?って何?状態。
まったく興味がない私でした。
その私がまさか本当にハセツネを走ることになるとは思ってもみませんでした。
その女性に一番にこのゴールの話を聞いてもらいたかったんですが…
途中でダイクマがヤマダ電機になったりして、
それ以降は一切見かけなくなってしまいました…
今何処にいるんだろう…
その女性に、伝えることはできませんが、「約束は果たしたよ!」という思いで、ここに書きます!
10月31日
<出走前>
五日市中学校体育館
1人であとから皆さんの居場所に到着。
9時過ぎだったかな…
受付を済ませ、みんなそれぞれ
スタートの13時まで準備したり、ご飯食べたり写真撮影!

まだ余裕な感じ。

まだふざけていた感じ。

まだ元気な感じ。
そしてブラブラ…
ハセツネといえば、チーム獣人の管理人であるけぐさんに会おうと別の体育館に行くも、お会いできず。
多分獣人フィルター(ガスったときに活躍するイエローフィルター)をあちこちで販売してるんだろうと思う。
しかし、ずっと、前からお会いできずにいた登山家&トレランナー鈴木さんとお会いできた!
が、鈴木さんお着替え中のため写真撮影NG(笑)
体育館に戻ると、マリリンがリラックマの装いで応援に来てくれていた!
「今クマ神社にいるからね」
まずはそのポイントが楽しみになった。

そして、開会式
前回優勝者の上田瑠偉選手とみんなで写真撮影。
今回は残念ながらDNSということで来年に期待です!

そして、同業の大先輩である内海先生にもお会いすることができました!

☆13時 スタート(五日市中学校)
最初の渋滞をなるべく早く行こうと、全力疾走な皆様。
しかし、あっという間1.6キロ付近でもう渋滞。すぐに寒くなりPatagoniaを羽織る。
手袋も装着。
何列か前の方が、スズメバチに刺された様子。
ポイズンリムーバーで抜いて、何とか復活されていました。
いや、スゴい羽音がして自分も危なかった…
渋滞を抜けて変電所界隈を走る。
☆4.24km地点 今熊神社で渋滞。
その前にトイレと思ったら、行列になっていたので引き返して渋滞に混ざる。
また寒くなる。。
また完全にシェルを着ないと汗冷えする状況。
着々と黙々と登る。
☆7km地点 入山峠(1時間51分位だった確か…)
渋滞のため、自分のタイムテーブルから既に30分遅れ。
直手前で転んで顔から流血している女子発見。
どなたかがスタッフさんに伝えたようだが、あれはすぐに病院へいったと思う。
トレイルの怖さを序盤でまた知ることになる。
慎重に行かなければ…

寒くてPatagonia羽織ってます。
すでにもう顔が…やばくなってきてます(汗)
ここから市道分岐(11.7km)までは「峰見通り」という4つの壁。
ここは一番無理してはいけないコース。
ここで無理するとあとで足が終わることになる。
先々週がそうだった…
なので、自分の無理ないペースで行こうと決めていた。
最後の金比羅尾根は絶対に走りたいと思っていたこともある。
そして、自分ではこのペースは普段より遅いのでちょうどいいと思っていたのに、
徐々に気持ち悪くなり、胸焼けが止まらなくなってきた。
普段はカリカリ梅干しで治るんだけど、全然良くならない。
☆11.7km 市道分岐(3時間超えていたはず)
確かここも30分以上遅れていた…
途中で寒くてORのレインウエアを早々に装備、暗くもなってきてヘッドライトを付けないと走れなくなり装着。
☆15.29km 醍醐丸
ボラ参加のトレラン友で、先月信越五岳110kmを完走した花園さんの声が聞こえてくる。
でも気持ち悪くて…どうしようもない…
でもこれを登れば…花園さんが待ってる…
寒いのに、大声でランナー皆さんに「醍醐丸ですよ~!」と全力で応援してくれている。
思わず、名札を見て花園さんと確認して、腕を掴んで「気持ち悪くて…」としか話せず。
花園さんに励ましてもらったけど何を言われたのか覚えていない‥
この区間のどこかで、大杉さんに抜かされた時にも
「大丈夫?」
と聞かれて、
「気持ち悪くて…」
と答えると
「冨樫さん顔色悪い。フラフラしてる、無理しないで」
と言われた。
もう浅間峠でリタイアか…
また先々週の試走と同じなのか…
頭をよぎる。
☆22.66km 浅間峠(第一CP(チェックポイント))5時間27分5秒(女子150位)18時27分
まず到着後、応援に来てくれていた亀ちゃんが「冨樫さんですよね?」って声かけてくれた!
「うひゃーこんな暗くなってから寒いのにもかかわらず応援してくれてたんだ!ありがとう」の思いを伝えたかったけど、
一言目にでたのが
「あ、英語バリバリの亀ちゃん、ありがとう…。気持ち悪くて…タイム遅いよね、私。」
亀ちゃんがすかさず
「冨樫さんにしては遅いけど、でもまだ大丈夫」と間髪入れずに言ってくれた。
そこでトイレの場所を聞いて、並んでしばらくトイレに籠る。
トイレも時間がかかる。ウエアを上げ下げするのだけでも全部で10分以上。
出てきて、レインパンツ着替え、背中にカイロを貼る。
浅間峠まで吐き気で気持ち悪くてペースアップできず。
サブ17ペースより30分遅れで浅間峠到着。
スタートから5時間半。。。
こんなはずじゃなかったのに。。。
エネルギー取れなかった。。。
コレでは三頭山登りきれない。
亀ちゃんの応援が嬉しかった!
「次は長尾平でまってるね!」と!
長尾平は58km地点。ほんとに会えるのか…
外で休むと寒くなるので、スタート!
そこからはもう真っ暗な道を往くだけ…
過去に試走を何回かしたけれど、こんな真っ暗じゃなかった…
でも今日は真っ暗+ガスが出るのが早くて、あっという間にヘッデン(しかも獣人フィルター付き)でないと反射して前に進めない。
ということで、獣人フィルター装着しようと思ったら、落っことした…
食べかけのトレイルバーも落とした…(ゴミは拾ったけど、獣人フィルタが見つからなくて新しい物を出すのにまた時間がかかった。)
手がかじかんで動かないのよ!!本当に!寒いったらありゃしない!
ま、そんなことを思いながら気持ち悪さが取れてきたので、少しずつペースアップ?
なんて思ったけど、補給がちゃんとできてなかった(浅間峠までに1500キロカロリー)ので、
足が動かず、食欲もあまりないため、イチかバチかでVESPAを投入。
そこで何とか復活してきて、まともに歩けるように。
でもシングルトラックで見通しが悪く、列をなして歩いている人を抜けないので、
その列に並んで着々と前に歩くのみ。
もちろん、走って追い越すなんて余裕もなかった…
気づくと、どなたかの声が…
28キロ付近笛吹峠で声かけしてくれていたのが
これまたトレラン仲間ので今回ボラ参加の斉藤さん。
真っ暗で分からず、ゴールしてから対面してその場にいたことを教えてもらった。
28㌔の笛吹峠での斉藤さんの元気な声にも助けられた。
今自分が何キロ進んでいたのかもわからない状況だった。
時計もチラ見するほど余裕もなかったし、時計の電池切れも気になるのであまり見ないことにした。
ポイントだけ!と思ってネ。
この区間は、本当にけぐさんの獣人フィルタを付けてフォグランプ状態にしないと光が反射して前が全く見えない!
けぐさんのフィルタに助けられた。
歩くうちに、サブ17はおろか、18も20も危ういんじゃないかと…思いながらも前に進むのみ。
この間確か19時位からだと思うけど、4時間くらい小雨も降った…雷も一発大きいのがドカンと!
もう寒いとか怖いとかそんなこと思うだけ無駄!早く先に行かないと!
数馬峠、西原峠は真っ暗で、全然道が分からない。前のオジサマにお断りして、ついて行かせてもらった。二人ともロストしないよう注意しながら、後ろの他の選手のヘッデンも頼りに間違ってないかを確認しながら進む。
誰も会わない…
その後大沢山の登りに着いたときはロストしてないことが確認できて安心。お礼をお伝えした。
大沢山への登りは本当にきつかった…何とか登り切れたときは嬉しかった!
三頭山まであと700mですよ~!という声に、避難小屋をスルーして三頭山山頂へ向かう階段へ進む。
ここでも、避難小屋近くで休む人多数。
手前の大沢山付近のベンチでも休む人多数。
私も止まりたい…
でも、止まれば寒いだけ。
進むのみと考えて歩みを進める。
☆36.32km 三頭山山頂(スタートから9時間43分 日本時間の22時43分)
サブ17から1時間遅れ。

もう自分が用意していたタイムテーブルのサブ15から17のペースには届かない。
ここから追い込んでもだめだから、タイムは気にせず、完走目標へ変更。
浅間峠の休み?が効いて、この時点ではすっかり元気になり休むのも数分で出発。
しかし、鞘口峠まで降りる降りる&そして転ぶ(笑)
鞘口峠からは後半パート
試走4回、もう慣れた道だ!
と思ったし下り基調だ!
ともわかっていたけど、38.02㌔走ってきた自分には未経験のゾーン。
しばし登りは列についていく感じで淡々と登る&走る。
☆42.09km 月夜見第二駐車場 第2CP (スタートから10時間42分22秒(女子121位)日本時間23時42分22秒)
月夜見は唯一のエイド、水分補給できる唯一の場所。
1人1.5ℓまで。ポカリか水。
私は背中のハイドレの麦茶が空っぽだったので、そこへ水1リッターもらう。
そこで偶然、北丹沢で同じだったトレラン女子友達にお会いして、ゆっくり喋ったりしてたら寒くなってきて走り出す。
多分トイレに15分籠り(トイレが意外と寒くないんです。)、
さらにおしゃべりとか給水でなんだかんだ30分近くいたかもしれない…
その間、ジェントスの腰ライトの電池を入れ替え、ペツルティカ2のヘッドライトも予備充電と交換。
寒さでジェントスの腰ライトの電池が持たない。3時間で交換する始末。
このままだと夜明けまで持つか…?
あとはペツルとハンドライト頼みかも?
月夜見出発!御前山1405mまでが長い長い嫌な登りの区間。
途中で休み休み進むがここでついに恐れていた眠気が襲う。
普段なら寝ている時間…眠いはず。
半分ウトウト…寝ながら前の人の歩幅に合わせて足を運ぶけど、
このままだとほんとに寝てしまいそう…トレイルを外れそうだ…
もうヤバイと思い、必殺、ハニースティンガー(カフェイン入ジェル)投入。
それでも30分から45分は効かなかったかな?
途中で寝てるか、倒れているか分からない人が続出。
エマージェンシーシート包んで、(くるんでない人もいた)
ヘッデンつけたままみんな寝ちゃうのね…
私はここで寝るわけに行かないし、早く帰りたい…そう思って歩む。
夜中にもかかわらず、オールスポーツさんもいたりして、
走る人だけでなく、ボランティアの人もスタッフの人も本当にみんなが大変だな…と思った。
眠気が吹っ飛んでからは、いいぺーサーを見つけてついて行かせてもらった。
真夜中、真っ暗で1人走るパートもあり、正直怖い。
なので、できるだけ誰かのあとについていった。
でも、私が付いて行くのが鬱陶しいのか、飛ばされたりすると結局ボッチ…
試走しておいてよかったと何度も思った。
そして、何人もの人に「どーぞ!どーぞ!」と道を譲る。
なんとか登り区間を制覇し
☆御前山到着(46.57km地点)
止まってたら寒いので、5分くらいで凍りついたトレイルバー(笑)を噛み切り、下りのパートに入る。
親指と人差し指の先だけ出せる、レードライトの手袋が重宝した。
指先を出しておくと一瞬で冷えるけど(笑)
次は49.7kmの大ダワまであと3.2km
今度は下る下る…下りで滑る人続出。
この時間くらいの特徴なのか、
私以外の周りの選手の皆さん、ほとんどポールを持っていました。
しかし、それでも滑る…
ポールがない(というか使ったことないので使えないから装備していない)私は、登りはきつい…
けど、下りは降りやすい。
その鬩ぎ合い(笑)
下りで抜かしていくことが多かったかな?
狭いシングルトラックを真夜中に走るんだからほんとに気をつけないと命取りになる。
慎重に足を運ぶ。転ばないように。
けど、やっぱり転んだ(笑)
横滑りたったのでそんなに大事にはならずすぐに立ち上がって出発!
とにかくここは滑らないように下る下る…
☆50km 大ダワ到着
リタイア選手が続出らしく、
7人乗せられる救護車に「7名じゃ乗りきれません!」と叫ぶスタッフ。
私は、とりあえず何度目?というくらいのトイレに行き、
凍りついたトレイルバー3本目を噛み切って、ゆっくり飲み込み、
短期滞在で出発。寒くなる前にでないと!
一人大ダワを背に、暗闇の中へ突入。
もう誰も頼りにできないんだな…
自分の力で前に進まないとなんだな、
これがハセツネなんだな…
と何度も試走をしたことを思い出し、
ロストしないように看板を頼りに進む。
試走はほとんど暗闇ではなかった、でもイメージは思い出せる。
1回、10月頭にナイトランをしておいた記憶が鮮明すぎて、ほんとうに助かった。
次に目指すは大岳山、53.71km
これがラスボスと思って挑む。
これさえクリアすれば、あとは最後のレッドカーペットである金比羅尾根(11.5km)が待っている!
そこだけはキレイに走りたい!
そこだけはサブ17以上のペースて走りたい。
そう思って足はそこまで温存はしてきた。
思いを馳せながら、大岳山まではまた新たなペーサーさんを見つけて、あとをついていく。
ストーカーのように(笑)
やっぱり嫌そうだったけど、無理矢理ついて行かせてもらった。
大岳の岩場の登りに差し掛かると、その方が途中でコースロストして直登しそうになったので、後ろから止めた。
そして、4箇所の岩場を(頭を強打することなく)なんとか掴みながら乗り越えて、大岳山到着。
大岳山でも寒くてそんなにいられないので、
水を飲んでトレイルバーを放り込み(またもや凍っているけど)出発。
多分10分はいなかったと思う。
大岳山からの下りは岩場で急降下で、走るとかまったく無理!
友達の女子ランナーと一緒に降りたけど、
彼女は下りが苦手というので私が先に行くことに…
夜中だし慎重に掴まって降りていく感じ。
途中で鎖を掴んで降りる箇所もあり、
ハンドライトが邪魔になるけど、
なけりゃないで走れないので、レインウエアのポケットに出したり入れたりの繰り返し。
ま、何とか暗闇の大岳山岩場を下り終えてOK!
と思ったら、大岳山荘手前の階段の途中で転んで岩にお尻強打。。。
痛い…
でもアドレナリンのせいか、もうどうでも良くてすぐに立ち上がって走りだす。
ひたすら黙々と下りを走る。
ヘッデンとハンドライトが頼り。腰ライトがほとんど機能してない。
☆58km 長尾平売店前 第3CP(スタートから15時間23分43秒(女子105位)日本時間 午前4時23分43秒)
浅間峠でお会いした亀ちゃんに再び会えた!思わず抱きつく!応援Thank you!!!
こんな夜中に…励ましをもらってすぐに出発!
御岳神社を降りてトイレを済ませ、走ろうと思ったら
おっと!!
これまたラン友でスカイトレイルランナー稲村さんがお待ちかね!
稲「遅いから冨樫さん見逃しちゃったかな?と思って…」
とが「いやいや、そんなことないですよ~。こんな遅くまで待っててくださって、しかも夜中なのに起きててくださってありがとうございます!!」
稲「いえいえ、どうせ電車ないし(笑)」
なんて世間話をして、背中を押してもらって出発!!
あとは目指せ日の出山!
足は残っているから進めるだけ前に!
日の出山への階段の上りさえ終われば、もう最後のレッドカーペットの金比羅尾根だけだ!と思い、
走れるパートは走る、登りは股関節を動かすようにして、なるべく腿やハムに負担をかけないようにして登る。
歩幅も小刻みに。(今まで獣人キャンプで教えてもらったことを思い出す)
ここで完全に腰ライトは電池切れ。
ハンドライトとヘッデンだけで前に進むことに。
もうすぐ夜が明けるから、あとはなんとかなるだろうと思い、
ヘッデンのイエローラベルもガスがなくなったので外して明るくして走る!
☆60.55km 日の出山到着、午前5時前。ほぼ16時間!
ここから90分で行ければ17時間30分は切れるかも?
と思い、三頭山位から思い描いていた通りに全力疾走。
ほとんどの人が歩いているので、みんな避けてくれた。
ありがたい&申し訳なかったけど、先を急がせてもらった。
金比羅尾根で見る空は美しかった。
ちょうど夜明け前のオレンジと濃紺の空の境界線がなんとも言えない。
この時点でハンドライトも電池切れ。
ヘッデンのみが頼り。
月夜見でヘッデンの充電変えといて良かった!!
月夜見でもまだ充電の余力はあったのだけど、交換しておいた。
ティカ2は予備充電があれば結構行けるな~♪
(ちなみにゴールまで明るかったです。)
しかし、アルカリ電池は3時間しか持たないことは判明。
寒いと持たないと聞いていたけど、本当だった…
とにかく無心で金比羅尾根を走る、抜かす抜かす!
ここのパートだけは誰一人追い越されていない。
コンクリ橋の手前か先(よく覚えてないけど)
「あと2kmですよ~」とスタッフさんかボランティアさん方の声が聞こえてきた!
「すごい!すごい!走ってる!」
と言われ笑顔でありがとうございます!と言って通り過ぎる。
時計を見たら17時間15分!
これはロード並みにすっ飛ばさないとサブ17.5が達成できない!
と最後のギアを上げて、コンクリートの下り坂を「足がどうなってもいい!」と思い飛ばす!
そしてコンクリートの坂を降りきって、
どの辺りかも覚えてないけど、残り500m位で17時間23分だったので、
あ!もうこれはなんとかなる!と思い全力疾走。
最後、デッドヒートした男性ランナーに負けましたが、ゴール!
11月1日
☆ゴール 五日市会館 タイム17時間27分8秒(午前6時27分)女子101位。
第3CPからゴールまでは2時間3分25秒!!
サブ13か14くらいのペース。
いやー最後は頑張った!
レッドカーペット走れてよかった!
リザルトは⇒コチラ
完走ティシャツ貰って、完走証貰ってっと…

このメッセージと袋も温かいね!

でも、仲間はとっくにゴールしているのでひとりのんびり駐車場で、無料豚汁うましー♪
コーラもがぶ飲み~♪
してたら、
ボラで参加の斉藤さんが登場!
斉「冨樫さん!!」
と「あ!」
斉「僕笛吹峠でボラやってたんですよ」
と「あーーー28㌔って叫んでくれてました?」
斉「そうそう!」
と「そうだったんですか~長時間ありがとうございました。あれ、浅間からもうガスで真っ白で距離感全然わからなかったので28キロですよ~ってかなり嬉しかったです。」
いや~ありがたかった!
その後、御前山以降何度もあった女子トレラン友も到着!
2人で駐車場でべらべら喋ってたら
RUN+TRAILの取材の方が話しかけてこられて取材依頼。
「すっごい頭でスけど…すっごい格好ですけど…」
といったら、
「その疲れ具合がいいんです!」
うはは!確かに臨場感たっぷりな汚さ…(苦笑)
ということで、ぐちゃぐちゃの頭や格好のまま、写真撮影とインタビューを終え、
「翌号(16号)に載せますのでよろしくお願い致します!」
ってことを言われているので、翌号を楽しみにしてます♪
ちょこっとらしいですけどね、載らなかったらごめんなさい。
でも、絶対載せると言っていたので来月買う前にチェックします(笑)
ちなみに今はUTMF+UTMB特集 15号です!
体育館に戻ると、
朝まで(私のためにではないが)寝て待っててくれた
チョッパヤランナーユタカさんから
「今どこにいる?速報にタイムが載ってないんだけど…」
「ん?五日市中学校の体育館、さっきゴールした」
とお返事。心配させてしまった模様(笑)
よーくハセツネの練習に付き合ってくれた、本当にありがたかった!
しばらくして、私の生存確認。
ま、私のような亀ランナーを相手にしてくれるトレラン友がいてくれて本当にありがたいです。
体育館には生存確認の置き手紙をしていくことになっていたので、
戻って私も寄せ書き。

みんな速い!(帰るのも)
しかし7回捻挫でも完走!?腕に穴?で完走?!
なんか、みんなのドラマがあって、うるっときました。
私は、書くスペースがないくらい遅いので、「朝帰り」と一言(笑)
その後、軽く着替えを済ませ、荷物をまとめて、
体育館を出るときにも仲間が帰ってきてお互いに声かけて一安心♪
みんな一応無事に、帰還できてよかった。
その後、ゆたかさんとまつさんと瀬音の湯でひとっ風呂~♪
そしてユタカさんとまつさんとけぐさんと他の仲間とBBQ~打ち上げ♪
あまりに長くなってしまいましたが、レースは以上です。
簡潔にこのレースをまとめますが、これはTRAILではなく
「山岳耐久レース」だということ。
サバイバルゲームではなく、サバイバルの訓練?実践?
セルフレスキューの実践だったと思う。
山で遭難しない、命を落とさないために何をすればいいのか?みたいな…
だから全て持ち物は持たなければならないし、エイドもほとんどない。
そして、自己の限界を超えられるか?も試されていると思いました。
みんな救護所に吸い込まれそうになる誘惑と戦っていたみたいです。
(私は見て見ぬふりをし続けました。なのでどこに救護所があるのかも覚えてないです。多分見たら負けそうになると思いました…)
かといって、限界を超えて、命のキケンに晒されてはいけないのだから、
引き際を見極めるチカラも必要。
24時間のほとんどがナイトランということも含め、
色んな意味で人生で過去最高ににキツい大会だったし、
自分を試された大会でした。
自分に負けないことも、諦めないことも大事。
でも、諦める勇気を持つことも大事。
とても難しいですね。
今年で23回も続いている伝統レースである日本山岳耐久レース(通称:ハセツネカップ)。
10月10日、43歳で遭難した長谷川恒男さんの思いがずっと受け継がれていくのできっとずっと同じスタイルなんだと思います。
10月9日、43歳になった私には、なんでか思い入れのある大会でしたが、
無事に帰ってくることができて一安心です。
最後になりましたが、
大会を支えてくださった不眠不休のボランティアの方々、
夜中まで応援してくれた皆さま、
スタッフの皆さま、
選手の皆さま、
一緒に練習、指導してくださった皆さま、
皆さんがいらっしゃらなければ、私はこんな過酷な大会を完走することはできませんでした。
心より感謝申し上げます。
==============================
Special Thanks
<チーム獣人の管理人>
けぐさん
※何度となくキャンプでしごかれました。
本当に丁寧に教えてくださいましたが、私の実力が至りませんでした。
そしてチーム獣人のメンバーの出走者のみなさま!
一緒に練習してくださって、ありがとうございました!

けぐさんMAPは、古いものを持って旅にでました。
なので、新しい物は、記念にとっておきます!
<朝の集合&お会いできたお仲間達 順不同>
ユタカさん
ゆーこりん
村田さん
坂井アニキ
櫻井さん
大杉さん
野村さん
島村さん
宮島さん
林さん
谷口さん
福島さん
濱中さん
鈴木さん
まつさん
ともみん(お会いできなかったけど)
(抜けてない?)
<同業でもランナーとしても大先輩>
内海先生
<ボランティア 順不同>
醍醐丸(15.29k)花園さん
笛吹峠(27.96k)斉藤さん(このときは真っ暗で気づけず…大きな声だけ貰った!))
ゴールテント 再び 斉藤さん
北沢さん(お会いできなかったけど)
(ぬけてない?)
<応援 順不同>
五日市中学校体育館 マリリン
今熊神社(4.24k)マリリン
浅間峠(22.66k) 亀ちゃん
長尾平(58k) 亀ちゃん
御岳神社(58k過ぎ)稲村さん
==============================
最後までお読みいただきありがとうございました。
(今日全然社労士っぽくなくてすみません)
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